2023/04/24 19:38

ボリューム的には当工房で一番小さなルアーとなるPizzicato84Fですが、季節を問わず使用できるルアーで一番バーサタイルかも知れません。

ノーマルの84Fは引き波を出しながらも表層を泳がせることができますが、84F+は釣れるレンジにいち早く潜行させられるようにウェイトをプラスしました。
元々最大レンジまでは早く潜行させられるように設計をしたルアーなのですが、あと10~20cm深くを目的に作りました。
シャローの釣りではその10cm単位の違いが釣果を左右することがあるのは、皆さん感じられていることかと思います。

さて、ルアーの仕上げとなるカラーリングですが、いつも考えるのが楽しみでもあり悩みでもあります。
カラーリングに関しては、こんなカラーどうでしょう?という私から皆さんへのプレゼンテーションの面がある反面、逆に皆さんが望んでいるカラーはどういうものなのかと考えることもシバシバあります。

リアル系の素晴らしいルアーを作るビルダーさんは多くいらっしゃるので、私が頑張るところでは無い気がしてます。
さて今回作っているものです。製作途中ですが、カラーリングは以下の写真のようなものになります。

手前から、ライムヘッド/チャートボディ、レッドヘッド/パールホワイトボディ
両者とも最初はエラを貼る予定でしたが、ヘッドとボディの境を隠すことになってしまうためせっかくのデザインが勿体なく感じ止めました。
その代わりワンポイント胸鰭を入れました。
写真では分かりにくいですが、ライムヘッドの方はレインボーホロ。
レッドヘッドの方はクロームです。

次はマジョーラ系の塗料を使ったダークカラーです。
こちらは大きめにレインボーホロを入れ、わずかな光で反射する部分を作りました。
ダーク系は明るいところではシルエットがはっきりするのと、反射ホロを使っているのでデーゲームでも良いかも知れません。
上の写真のものは一見紺色ですが、角度により紫、赤紫に偏光します。
もう一種類はグリーン系の紺から紫に偏光していくカラーになります。


あとは写真最奥が3D塗装のフランケン(包帯ぐるぐる巻きに見えるので)アヴァンギャルドと名付けたカラーです。
こちらは包帯模様も色の入れ方もそれぞれ違うのでご了解願います。
今回はエラを貼ったものと、胸鰭を貼ったものを2つずつ作っています。
艶消しで仕上げますのでグロス仕上げとは違った質感になり重厚感が出てカッコ良いです。
(3D塗装は少しだけ価格が高くなりますのでご了承ください。)

読んでいただきありがとうございました。