2023/04/28 10:28

季節の空気感を感じながらふっと昨年の今頃の事を思い出しました。

あ、そろそろ一年になるんじゃないだろうか?

公式にこの工房・webshopを始めた日を覚えていなかったのですが、、、
2022年4月27日がその日でした。
自分に関連するこういう事柄ってキチンと覚えておくべき事なのでしょうが、
自分と家族の誕生日くらいしか覚えていない(覚える気が無い)人間には無理なんでしょうね(笑)

ハンドメイドルアーで生計を立てることは簡単では無い事です。
ウッドでも発泡ウレタンでも一度真剣に作った経験のある方なら、
その労力と時間の消費は想像以上に大きいことが分かります。

それでも考えて、作って、趣味で自分で作ったルアーで楽しんでいる人たちは、
その行為が単純に楽しいからやってられるんですよね。
好きだからやっていられるんです。

お金が勿体ないから自分で作っているなんて方はごくごく少数だと思います。
若しくは、釣りをしているよりも作っている方が楽しいという方も居るかもしれませんが。

私は幼少のころからモノ作りが好きで、このルアー釣りに出会ったときも
釣りと同時にルアー作りに興味を持ち、ほどなくしてルアー作りを始めました。
そしてひと通りやってみての結果が、、、

「釣りに行く時間が無くなる

でした。
なのでルアー製作の沼に入り込む前にいったん中止したという経験があります。

大量に作られるプロダクトルアーは、生産性を突き詰めてあの価格で売られています。
そこには生産性を上げるための技術革新があり、大きな努力があります。

ハンドメイドルアーは大量生産の難しい工法で作りますが、
その分結果的にひとつひとつのルアーに込められる時間が多くなります。

そんなハンドメイドルアーですが、少しでも生産性を上げようとビルダーさんはいろいろな工夫をされていると思います。
正確に言うと生産性を上げようとしているのではなく、

自分の考えるクォリティを確保した状態で(モノも時間も)ロス無く作り上げる。

ための試行錯誤をしています。
製品に出来ない失敗作を減らしながらクォリティを高めていく作業です。

「ハンドメイドルアーは高過ぎる」と言われる方の意見は理解できます。
プロダクトルアーに比べると非常に高いのは事実です。
それは事実で価値観の違いですので、私は理解できます。
ただ、「高過ぎる」というのはちょっと言い過ぎなのでは?と思うのも事実です。

そんな意見がある中でも、
ハンドメイドルアーに対して理解を示し、価値を認めてくださる方がいらしてくれることが本当にありがたいです。
続けていくための力になります。
私の作ったルアーを楽しんでいただけるという事が、これ以上にないモチベーションになります。

ありがとうございます!

魚を釣るためのルアーですから、もちろん釣果を求めた道具としての機能を持たせながら
ルアーフィッシングを楽しむための欠かせないアイテムとして
タックルボックスに常備していただけるルアーを目指して製作していきたいと思います。

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

★今回販売のピチカート84F+は1周年サンクスプライスで10%OFFとなっています。

15年以上前のルアー作り初期に作ったいかにも素人作品です。
自動車塗装が本職の釣り仲間に塗って貰った記憶があります。
塗装は難しいですね。一生勉強です。

リップ付きミノーはリップレスには無い強みもあるので
原点に戻ってシンプルなリップ付きミノーも作ってみたいと思っています。