2023/05/06 20:21

自宅から一番近い水辺という事でルアーテストに使用している河川ですが、私が行く区域には間違いなくスズキは居ません。

ですので今までルアーテスト以外でルアーをキャスティングしたことはありませんでした。

そこで一番多い釣り人は、鯉釣りの地元のおじさん達。
一度も釣り上げているのを見たことはありませんが、ご本人たちは川辺に常設のベンチみたいなものを置いて
社交場として集まっているようです。

人的プレッシャーが高く、魚が身を隠すところが少ないシャロー。
休日にはスニーカー履きのライトなバサーさんたちは珍しくはありませんが、
実際に釣っているのは見たことがありません。
ただ、水辺に楽にエントリーできるので、ルアーのスイムテストには良いところなのです。

そんな場所ですが、長靴を履いてちょっと藪漕ぎをしてみたら良いところがあるかもしれないと思い
6ftのライトなボートシーバス用のロッドを持って行ってきました。
川自体は、通常は水量が少ないせいで流れが数本に分断され、中州になっているところは葦や雑草で視界が遮られている状態なので
中に入って行かないと川がどう分流しているのかも良く分かっていませんでした。

途中浅い分流となってい川を長靴に浸水しない浅瀬を探しながら渡り、藪漕ぎをしながらのポイント探し。
視界が開けたところにまた分流を見つけたので、ソロっと近づいてピチカート84Fをキャスト。
流れが緩く、浮いている水草のようなものを拾ったのでキャストし直した2投目。

岸際は木の枝や葦が怖いのでそれを避けてのキャストで決して良いところに落ちたわけではなく
ゴミに引っかからないように泳がせることだけを考えて10cmレンジを引いてきます。
そこで岸際からルアーに向かって盛り上がった水が移動してきました。

鯉がたまたま泳いでいたのかなと思いましたが、水の盛り上がりが消えたと思った次の瞬間
ルアーが引っ手繰られました。
まじか、と思いながらファイト開始。

こんなに晴れた正午近くの時間に、ほぼTOPレンジにバスが食ってくるとは思っていなかったので何事かと思いましたが、
正体はスモールだったのでした。


晴れた日の地面はかなり温度が高いので、リリースの釣りには幅広メジャーはあった方が良いですね。




その後そのポイントで他の魚は居ないか2投ほどしましたが、他のポイントを探して移動。
中々反応が得られないのでさて帰ろうかなとまた藪漕ぎをして渡るべき分流の浅瀬を探していたところで
ポケットにスマホが無い事に気付きました。
バッグの中にもどこにも無いと分かった時には目の前真っ黒w
藪の中の歩いたルートもはっきりしない中、藪の中に落としたとしたら見つけられる確率はかなり低く、
一瞬にして地獄に落とされた感覚でしたw

藪漕ぎは体力が要ります。
左右にかき分けて歩くだけだったら大したことはありませんが、つる草みたいな草が地を這っている藪は
脚を高く上げて踏みしめながらの歩行になるので、あっという間に息が上がって来ます。

飲み水持ってきてませんでした。

目の前が真っ暗になった次は、息が上り今度はフラフラと目の前が真っ白になってきました。
自分でやばいと思ってたまに座り込みながらしのいでいましたが、スマホよりも自分が心配になる状況です。
そしてスマホを探す気力は無くなり、如何にぶっ倒れないように車まで戻るかという事が重要課題になってました。
水が欲しいので、本気で川の水を飲もうかと思ったくらいでした。

少し休んで回復し、なんとか大丈夫かな?という状態だったので、
浅瀬を渡ることは諦めてショートカットで長靴を水没させながら水を渡り車まで戻りました。
ロッドからリールを外し、杖代わりに歩いたくらい疲れてましたw

車に戻るまでに考えていたことは、
早く家に帰ってPCでiPhoneの所在を調べることでした。
その機能を「ON」にしていたかも定かではありませんでしたが、それしか手立てはありません。
見つからなかった場合、保険に入っていたっけな?というのも考えていましたが、それは次の手段。

帰宅し部屋に上がり早速PCで調べてみました。

おぉー、釣り場の地図が出てきました。


航空写真も同時に見られるのでかなり具体的な場所が分かります。
この大きな木とこっちの木のあいだ位か?
残念ながら地図のプリント機能は無いので、画面キャプチャをしてプリント。
もう体調は元に戻っていたので、踵を返すように釣り場に戻りました。

今度はウェーダーとウェーディングステッキ持参ですw
分流を渡り地図を頼りに探します。
母親のスマホを借りていったので、無くしたスマホを呼び出してみますが、せせらぎの音が邪魔で
スマホの呼び出し音は聞こえてきません。
雨も降ってきました。

雨に濡れた地図を確認しながら探します。
藪は深くなく獣道みたいに開けているところでした。

あった~


このスマホを探すシステム凄いですね。
ほぼピンポイントで探し当てました。
悪用されると、自分の行動が他人に丸分かりになるという懸念もありますが、
これはONにしておいた方が良いですね。
絶対に奥さんには内緒にしておいた方が良いですがw

昨年秋の釣りでピチカート84Fのポテンシャルの高さを感じ、更にそれを広げるために84F+を作ったわけですが、
ノーマルの84Fは動きの軽さがやはり良いと感じます。
元々グッと引けば、すぐにレンジが入るように作ってありますが、
ショートバイトが続くとき、さらにすぐにレンジを入れてスローでもそのレンジをキープできるように
84F+はそんな目的で作りました。
これはテストしてくれていた友人が、ウェイトを貼って釣果を得ていたことをヒントに得たものでした。
ノーマルの84Fは極スローでも表層でフリフリ、引き波を伴って泳がせることが可能なので、
どちらが良いという事では無く、両方良いと言わせてもらいますw