2026/08/13 15:16

昔々、シーバス釣りに夢中になっている時に、元々何かを作ることが好きだった性格上「自分でも作れるんじゃね?」とハンドメイドルアーを作っていた時期がありました。
ウレタンではなくもちろんバルサを使用したルアーです。
自分で作ったルアーで釣ることが一番の目的ではなくて、作ってみたいという欲求です。
既に世の中にはたくさんのルアーが有りましたし、どんどん新作が発売されていくようなルアー黎明期みたいな時期だったと思います。
なので色んなルアーをバンバン買って試すのが楽しい時期でもあり、むしろ市販のルアーの方が釣れるんじゃない?とも思っていたと思います。
そんな感じでしたので、製作したルアーは友人に渡して「釣れたら教えてね~」くらいのノリでした。

たまに、釣れたよ~とは聞きましたが、
自分の中では「あ、そう?!」くらいのノリ。
使ってくれてるのが有難いという感じでもありました。

自分の手元には数本残してルアーケースの中には常時入れていましたが、キャストする頻度は高くなかったと思います。というか投げた記憶があまりありません。
なんせ市販ルアーの方を信用していましたから(笑

そんな頃、たまたま釣りジャンキー仲間と盛り上がり、6~7人が集まってワイワイガヤガヤ釣りをすることになりました。
雨風はないものの東京湾奥にもウネリが入っているような状況。

ウェーディング装備はしているもののウネリ+水位の関係で丘っぱりでの釣行になりました。
その頃はコモモなどのリップレスミノーが全盛期を迎えつつある時期です。
フローティングのリップミノーと言えばK-TEN、サラナ、タイドミノー、ザウルス各種などがありましたが、
SASUKEの登場によりそれも少し変わってきたような時期。

誰にもバイトすらない中、それでもシーバスジャンキー達は諦めません。
ジャンキー達の集まりなので帰宅時間など気にせず、途中に吉野家に牛丼を買い出しに行ったりのそんな釣りでした。
ウネリで水面が波立っていて釣りずらい状況でしたが、何を考えてこれを投げたのか覚えていませんが自作のこのリップ付きミノーを投げました。
多分投げるルアーがもうこれしか残って無かったのでしょう(笑
リップレスに比べたら断然水噛みが良いので安定して水の中を引け良い感触を感じたのでしょうね。
数投したと思います。
で初バイトで運良くキャッチできたのがランカーに少し足らずの良型でした。
その時自分が発した言葉を今でも覚えています。

「ハンドメ乙!」
まったく意味不明ですが、ちょっと自慢げだったのは確かです(笑

結局仲間を含めてその日はこれ1本だったと思います。
シーバスはとにかく、「居るところに通すのが一番大事」という持論からすれば、
タイミング良く遊泳ルートに通せた(ストラクチャ狙いでは無いので)のがラッキーだったのでしょうが、皆が市販ルアーの中、自分のハンドメイドだけが釣れたのが印象的な出来事でした。

これをきっかけにハンドメイドルアー作りに邁進するのか?!
と言えば、全くの逆。
ルアー製作している暇が有ったらとにかく釣りに行きたいという日々を過ごしていたので、
「自分で良型が釣れたことで自分の中では納得」というミッションが終わった気持ちでルアー作りは一時休止することになったのです。

これまでシーバス釣りをやってきて色んな出来事はあったはずなのですが、鮮明に覚えていることは数は少ないです。
沢山釣ってきたはずなのに「俺そんなにたくさん釣った?」と思う事さえあります。
写真が残っていれば思い出すこともあるんでしょうが、その写真がほぼありません。
昔はHPやblogをやっていましたが、時代の流れとともにHPやblogサービスが終了し、
またPCがダメになったこともあって写真が消滅したり。

この時のルアーだけ手元に残っていたことと写真も残っていたこともあって鮮明に思い出すことが出来ています。

記録よりも記憶に残る魚、ルアーでした。


私がウレタンでルアーを製作している理由はいくつかあるんですが、最も大きな理由は「いくつ作ってもブランク形状は同じものが出来る」という理由です。
バルサで複数製作するには難しい、複雑な面形状のルアーをデザインしてしまっているのが原因なのですが(笑

その点今回のルアーは元々がバルサルアーを作っている時のものであり形状はオーソドックスなものです。
そう難しくはないのですが、それでもバルサルアーはウレタンルアーよりも個体差が出ます
ブランクを切り出した時から、バルサの端と端ではまったく比重が違うブランクが出来るという事も良くあります。
ルアーの出来上がり重量は浮き上がり速度や沈下速度、泳ぎ出しのレスポンスに影響しますが、
そのモデルの基本的な動きはそうそう変わりません。
バルサ製も含めてハンドメイドルアーは一つ一つが個性を持っていると考えてください。
ワンオフと言えばワンオフ。
その反面、プロダクトルアーはほぼ均一。
そのセッティングがベストかどうかは別の話ですが。製作側から見ればそれがプロダクトルアーの最大の長所です。

さて今回のルアーの紹介です。
モデルとなった19年前のルアーを分解してみたら、これが意外なウェイトセッティングでした。
バルサミノーの作り方教科書に出てくるようなものではありませんでした。
当時は私も教科書をいくつか所有して作り始めたのを考えると、何か思うところがあってこのセッティングにしたんだと思います。
結果、厳しい状況で貴重な1本が釣れたのですから、大正解でないとしても間違ってはいないことは言えますね。

今でもルアーの型取り用のマスターブランクはバルサを使用して作っていますので製作自体はなんてことは無いのですが、販売用を作るとなると新鮮な気持ちになります。
同じものを複数創るのは慣れていませんが楽しみながら製作しています。

1本だけ確認用に完成させました(写真右下)が製品カラーをどうするかまだ決めていません。
ひとつは写真にあるレモン寄りの湾奥チャートにしようと思っています。
販売用は9本になりますので2~3カラーになると思います。
販売はお盆休み明けの週かなという感じ。
インスタ、WebショップTOPページで告知しますので宜しくお願いします。

ルアー名:Morrissey 105F Clasico(バルサ製)モリッシー105Fクラシコ